2024.11.29
英語ナレーション収録の依頼方法を解説!料金相場や制作の流れとは
グローバリゼーションが進み、インバウンド需要も増加していることから、さまざまなビジネスで海外向けコンテンツの制作が求められる時代となりました。特に、国際的な共通語である「英語」への対応は欠かせない要素となっています。
あらゆる場面で「英語でのナレーション」「英語による音声ガイド」のニーズが高まっていますが、英語ナレーションを依頼する際、どこに依頼すべきなのか迷う方も多いでしょう。さらに、費用の相場も気になる点ではないでしょうか。
この記事では、英語ナレーションの依頼方法や料金相場について詳しく解説します。英語ナレーションの必要性を感じながらも、進め方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
英語ナレーションはどんな場面で活用する?
英語ナレーションの活用シーンは非常に多岐にわたります。たとえばビジネスシーンであれば、商品の紹介動画や海外向けの広告、外国人材向けの採用動画などがその代表例です。上場企業であれば、海外投資家向けのIR動画に英語ナレーションを挿入することもあるでしょう。
また、インバウンド需要の増加に伴い、商業施設や博物館、美術館といった場所での音声ガイドにも、英語ナレーションの導入が進んでいます。訪日外国人に対し、わかりやすく情報を伝えられるため、観光や施設利用の満足度向上につながります。
英語ナレーションを制作する流れ
英語ナレーションは、映像に組み込む形式や音声のみで使用する形式のいずれでも活用されていますが、その制作プロセスに大きな違いはありません。
- 日本語の原稿を用意する
- 原稿を英語に翻訳する
- 英語ナレーションの依頼先を探す
- 収録・編集してもらう
各工程で意識すべきポイントを順に確認していきましょう。
1.日本語の原稿を用意する
いきなり英語で原稿を作成すると、内容がまとまらず、海外の方にとって理解しにくいナレーションになるおそれがあります。
そのため、まずは日本語で原稿を作成し、内容をしっかり精査することが重要です。
2.原稿を英語に翻訳する
日本語原稿が完成したら、英語の翻訳に進みます。海外向けのビジネスを行っており、社内に英訳が可能な人材がいる場合は、内製で対応するのも一つの方法です。一方で、内製が難しい場合は、翻訳会社に依頼するとよいでしょう。
内製・外注いずれの場合でも、ナレーション用の原稿である点を意識することがポイントに。難解な表現は避け、聞くだけで理解できるシンプルなフレーズを選ぶことが大切です。特に、動画に挿入するナレーションの場合は、映像の長さやシーンにあわせて翻訳する必要があります。
3.英語ナレーションの依頼先を探す
次に、英語ナレーションの依頼先を選定します。依頼先にはいくつかの種類があり、主な選択肢は以下の3つです。
- フリーランスのナレーター
- ナレーター事務所
- ナレーター派遣サービス(キャスティングサービス)
それぞれ特徴が異なるため、違いを知ったうえで依頼しましょう。詳しい違いについては後ほど詳しく解説します。
4.収録・編集してもらう
依頼先が決まったら、英語ナレーションの収録を進め、必要に応じて編集を依頼します。
収録にあたっては、声の雰囲気や音量、トーン、スピードなどの要望を事前にナレーターに伝えておきましょう。収録後に大幅な修正を依頼すると、追加費用が発生する場合があるため注意が必要です。
英語ナレーションの料金相場
英語ナレーションを制作する際の料金は、主に次の2つに分類されます。それぞれ詳細を見ていきましょう。
翻訳費用 | 日本語1文字あたり10円~25円程度 |
英語ナレーション費用 | スタジオ収録:4万円程度~ 宅録:1万円程度~ |
翻訳費用
英語原稿への翻訳費用は、原稿のボリュームや翻訳ジャンルの専門性によって左右されるものの、日本語1文字あたり10円〜25円程度が相場です。
ナレーション制作会社に翻訳まで依頼する場合、日本語1文字あたり10円程度から対応してもらえる場合があります。ただし、翻訳の品質を重視するのであれば、ビジネスシーンで使用するナレーションは翻訳専門会社に依頼するほうが安心です。翻訳専門会社では、日本語1文字あたり15円程度が一般的な相場となっています。
英語ナレーション費用
英語対応が可能なナレーターは確保が難しいため、日本語ナレーターと比較すると、料金相場が1.5倍から2倍程度になることがほとんど。さらに、英語ナレーションの費用は、ナレーターのスキルや経験だけでなく、収録方法によっても大きく変動する点が特徴です。
たとえば、スタジオで収録を行う場合、拘束時間1時間あたりの相場は4万円から6万円程度です。英語ナレーションの場合、1時間で収録できるのはおよそ1,000ワード(ナレーション尺約5分)となり、ナレーションの尺が長くなると、料金も以下のように増加していきます。
ナレーション尺 | 料金相場 | 目安 |
---|---|---|
5分 | 40,000円程度 | 拘束時間:1時間程度 1,000ワード前後 |
10分 | 70,000円程度 | 拘束時間:2時間程度 2,000ワード前後 |
30分 | 120,000円程度 | 拘束時間:4時間程度 5,000ワード前後 |
60分 | 150,000円前後 | 拘束時間:半日 9,000ワード前後 |
また、ナレーション費用に加えて、スタジオレンタル費用が別途発生する場合もあります。一方、ナレーターが自宅で収録を行う「宅録(ファストレコーディング)」であれば、費用を抑えることが可能です。宅録の場合、費用は原稿のボリュームや納期に応じて変動します。
文字数 | 納期:1日~2日 | 納期:1週間 |
500字程度 | 20,000円~40,000円程度 | 8,000円~10,000円程度 |
1,000字程度 | 30,000円~70,000円程度 | 15,000円~30,000円程度 |
5,000字程度 | 80,000円~100,000円程度 | 30,000円~60,000円程度 |
10,000字程度 | 100,000円~ | 70,000円~ |
宅録は費用を抑えやすい反面、収録中にナレーターに指示を出せないという制約があります。また、仕上がりの品質はナレーターのスキルに大きく依存するため、信頼できる相手に依頼することが重要です。
関連記事:外国語ナレーションの費用相場とは?安く依頼できるおすすめサービスをご紹介
英語ナレーションの依頼先
さて、英語ナレーションの依頼先には次の3パターンがあると紹介しました。
依頼先 | 特徴 |
フリーランスのナレーター | 費用は安い 品質は担保されていない |
ナレーター事務所 | 品質は期待できる 費用は高め |
ナレーター派遣サービス (キャスティングサービス) |
適正価格で実力のあるナレーターを手配できる |
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
フリーランスのナレーター
フリーランスのナレーターは、比較的安価で対応してくれる点が特徴です。スキルマーケットやクラウドソーシングを活用して副業人材に依頼すれば、相場を大きく下回る価格で対応してもらえる場合もあります。
しかし、フリーランスナレーターの英語力やナレーションスキルは未知数であり、期待どおりの品質で納品されるとは限りません。そのため、ビジネスシーンで使用する英語ナレーションの依頼には、あまり適していないといえるでしょう。
ナレーター事務所
自社でナレーターを抱える事務所に依頼すれば、スキル不足を心配する必要はありません。また、ナレーター事務所は充実したスタジオ設備を備えていることが多く、高い品質が期待できます。
一方で、ナレーター事務所は多くのスタッフを抱えている分、各種費用が高めに設定される傾向があり、この点がデメリットともいえるでしょう。
ナレーター派遣サービス(キャスティングサービス)
プロのナレーターを派遣するキャスティングサービスを利用すれば、適正な価格で、実力のある英語ナレーターを手配できます。
宅録対応のナレーターを手配してくれるサービスを利用すれば、費用を抑えることが可能です。さらに、キャスティングサービス側がナレーターの実力を事前に確認して手配するため、品質も安心できるでしょう。
英語ナレーションの依頼先を選ぶときに確認すべき5つのポイント
ここまで紹介した情報をふまえ、英語ナレーションの依頼先を選ぶ際には、次の5つのポイントを確認してみましょう。
- 料金体系が明確か
- サンプルボイスの有無
- 宅録に対応しているか
- ネイティブスピーカーが在籍しているか
- バイリンガルが在籍しているか
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1.料金体系が明確か
ナレーション費用の相場には幅があり、原稿のボリュームや納期によっては、後から予想外の追加費用を請求されることも。こうした不安を解消するためには、料金体系が明確なナレーションサービスを選ぶことが重要です。
2.サンプルボイスの有無
収録後に「思っていた声の印象と違う」と感じた場合でも、収録自体に問題がなければ、料金を支払う必要があります。さらに、別のナレーターに再度依頼するとなると、収録料金が2倍、3倍と膨らむ可能性もあります。
こうしたトラブルを回避するためには、サンプルボイスが掲載されたナレーションサービスを利用するのがおすすめです。事前に声の印象を確認することで、不要なやり直しを防ぎ、効率的に英語ナレーションの制作を進められます。
3.宅録に対応しているか
外国人ナレーターへの依頼費用は高額になる傾向があるため、コストを抑えるには宅録の活用が効果的です。ただし、すべてのナレーションサービスが宅録に対応しているわけではありません。
費用を抑えながらナレーションの品質にもこだわりたい場合は、宅録を強みとするキャスティングサービスの利用がおすすめです。
4.ネイティブスピーカーが在籍しているか
英語の発音品質にこだわる場合は、ネイティブスピーカーのナレーターに依頼するのが理想的です。ただし、英語ナレーションに対応しているサービスであっても、すべてのナレーターがネイティブスピーカーであるとは限りません。
ホームページ上にネイティブであることが明記されていない場合は、事前に確認しておきましょう。
5.バイリンガルが在籍しているか
ナレーション収録を行う際には、どのようなイメージで読んでもらいたいかをナレーターに的確に伝える必要があります。しかし、完全な英語話者に依頼するとなると、意思疎通が難しい場合も。
日本語と英語の両方に対応できるバイリンガルナレーターに依頼することで、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。特に、スタジオで直接指示を出しながら収録を進める場合には、スムーズな意思疎通のためにもバイリンガルナレーターの活用をおすすめします。
英語ナレーションの依頼ならボイスマートがおすすめ
出典:ボイスマート
高品質な英語ナレーターを適正価格で手配したい方は、ナレーター手配に特化したキャスティングサービス「ボイスマート」を活用してみてください。ボイスマートは次のような特徴を兼ね備えており、英語ナレーターを探している方に最適なサービスです。
- ネイティブナレーターが多数在籍
- 料金体系がわかりやすい
- ナレーション収録から編集までワンストップで対応
- コンシェルジュによる安心サポート
それぞれの特徴について詳しく解説します。
ネイティブナレーターが多数在籍
英語のネイティブナレーターを自社で探すのは困難ですが、ボイスマートには多数の英語ネイティブナレーターが在籍しています。各ナレーターの紹介ページにはサンプルボイスが掲載されており、声の好みに応じて簡単に検索できます。
これにより、イメージに合致したネイティブナレーターを手配しやすいのが特徴です。
料金体系がわかりやすい
英語ナレーションの料金体系がわかりやすいことも、ボイスマートならではの特徴です。スタジオ収録の料金体系は次のように設定されています。
内訳 | 半日コース(3時間) | 1日コース(6時間) |
ナレーター費用 | 60,000円~70,000円 | 90,000円~100,000円 |
スタジオレンタル費用 | 24,000円~45,000円 | 48,000円~90,000円 |
宅録の場合はナレーション尺と納期に応じ、次のような料金設定となっています。
ナレーション尺 | 2営業日納品 | 3営業日納品 | 1週間納品 |
20〜30秒程度 | 10,800円〜 | 9,000円〜 | 7,500円〜 |
30〜40秒程度 | 17,500円〜 | 14,600円〜 | 12,200円〜 |
40秒〜1分程度 | 23,000円〜 | 19,200円〜 | 16,000円〜 |
1〜2分程度 | 36,800円〜 | 30,700円〜 | 25,600円〜 |
2〜4分程度 | 51,300円〜 | 42,800円〜 | 35,700円〜 |
4〜8分程度 | 71,300円〜 | 59,500円〜 | 49,600円〜 |
8〜12分程度 | 100,000円〜 | 83,400円〜 | 69,500円〜 |
他の外国語ナレーションサービスと比べて安価な価格帯でありながら、高品質なナレーションが期待できることが特徴です。
ナレーション収録から編集までワンストップで対応
ボイスマートはナレーション収録から編集までワンストップで対応しており、納品スピードが比較的速いことが強みです。早急に英語ナレーションを用意する必要がある場合も、ぜひボイスマートをご活用ください。
コンシェルジュによる安心サポート
初めて英語ナレーターを手配する際、誰に依頼すべきかわからないと感じることもあるでしょう。また、宅録とスタジオ収録のどちらが適しているか迷う方も少なくありません。
ボイスマートでは、こうしたお悩みにお応えするために、専門のコンシェルジュを配置しています。要望を伝えるだけで、最適なナレーターや収録方法をご提案いたしますので、初めて英語ナレーターを手配する方でも安心してご利用いただけます。
まとめ
英語ナレーションに対応できるナレーターは限られており、高度なスキルが求められるため、料金体系は日本語ナレーションに比べて高額になりがちです。一方で、費用を抑えようとフリーランスのナレーターに依頼すると、期待どおりの品質で納品されない可能性も。費用と品質の両方を重視したい場合は、ナレーター派遣サービス(キャスティングサービス)の「宅録」を活用することをおすすめします。
ボイスマートは、ネイティブスピーカーやバイリンガルスピーカーを多数抱えるキャスティングサービスであり、英語ナレーションの収録実績も豊富です。宅録サービスにおいても豊富な経験を持ち、料金体系もお手頃なため、初めての方でも利用しやすい点が魅力です。英語ナレーションの導入を検討している方は、ぜひ一度ボイスマートにご相談ください。