2024.09.30
CMナレーションの効果とは?収録のポイントや依頼先をご紹介
CMナレーションは、CM効果を大きく左右する要素の一つ。CMで求める成果を得るためには、ナレーションのクオリティにこだわることが重要です。
しかし、映像制作のイメージはついても、ナレーションを制作するイメージが持てない方も多いのではないでしょうか。この記事ではCMナレーションの効果を解説しつつ、収録の方法や押さえておくべきポイント、費用についてご紹介します。効果的なCMを制作したい方は、ぜひ参考にしてください。
CMナレーションとは
CMナレーション(コマーシャルナレーション)とは、CM映像にあわせて商品の特徴や魅力を訴求するための音声コンテンツです。視覚だけでなく聴覚からも情報を伝えることで、より訴求力を高められます。
とくに視聴者の感情は、映像よりもナレーションに影響されるといっても過言ではありません。明るいナレーションならエネルギッシュな印象を、落ち着いたナレーションなら堅実な印象を与えられるでしょう。
反対に無機質で抑揚のないナレーションだと、映像がどれだけ優れていたとしても、視聴者にネガティブな印象を与えてしまいます。CMナレーションの良し悪しで、CMそのもののクオリティが左右されることは覚えておきましょう。
CMナレーションの役割や効果
CMナレーションの役割・効果はさまざまですが、とくに重要な要素としては次の5つが挙げられます。
- 視聴者の注意をひきつけやすい
- 短い時間でも多くの情報を伝えられる
- 画面を見ていない視聴者にも訴求できる
- 商品イメージ・企業ブランディングを伝えやすい
- 視聴者の記憶に残りやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
視聴者の注意をひきつけやすい
CMナレーションは工夫次第で、視聴者の注意をひきつけるフックにもなります。そもそもテレビは受動的なメディアであるため、画面を漫然と眺めている視聴者も少なくありません。とくにテレビ番組の間に流れるCMは、目で見てはいても内容が頭に入っていないことも多いです。
しかし、ナレーションで視聴者の注意をひくことができれば、CMコンテンツの本編も集中して見てもらえるでしょう。たとえば、CMの冒頭に「○○の方に朗報!」「○○に困っている方へ!」などターゲットを意識した呼びかけを挿入すれば、興味をひきつけることが可能です。
短い時間でも多くの情報を伝えられる
CMは通常15秒〜30秒という短い時間で放送されるため、伝えられる情報量に限りがあります。挿入できるテロップも限られてしまいますが、映像にBGMをつけただけのコンテンツでは、視聴者にほとんど何も伝わらないでしょう。
しかし、ナレーションを活用すれば、限られた時間でも視聴者に伝えたいメッセージを伝えることが可能に。短時間で商品やサービスの魅力を訴求し、購入や問い合わせなどのアクションを促すためには、ナレーションでの訴求が必要不可欠になります。
画面を見ていない視聴者にも訴求できる
視聴者は必ずしもテレビ画面を見ているとは限りません。BGMの代わりにテレビをつけている家庭も多いため、映像よりもナレーションのほうが確実に情報を伝えられる可能性が高いです。
画面を見ていない視聴者にも訴求できるよう、映像を見なくても情報が伝わるようなナレーション構成にするといいでしょう。
商品イメージ・企業ブランディングを伝えやすい
声質・トーン・話し方によって商品や企業のイメージを左右することも、ナレーションを重視すべき理由の一つです。
有名な「メラビアンの法則」によると、コミュニケーションにおける影響度は視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%といわれており、聴覚情報が4割弱の影響を与えることになります。
商品・サービスのイメージを崩さないためには、どのようなナレーションを起用するとよいのか、以下を例に見てみましょう。
ジャンル | 商品・サービス例 | ナレーションイメージ |
高級商材 | 高級車・高級時計 | 低音で落ち着いた声質で高級感を演出 |
ファミリー向け | ファミリーカー・住宅 | 明るく元気な声質で親しみやすさを演出 |
健康関連 | 保険会社・医療関連 | 穏やかで優しい声質で安心感を演出 |
商品・サービスのイメージを効果的に伝えるためには、映像とナレーションの双方に気を配る必要があります。与えたいイメージやコンセプトにあった声質のナレーターを選ぶことで、ブランディングに寄与することは覚えておきましょう。
視聴者の記憶に残りやすい
映像よりもナレーションの内容のほうが記憶に残りやすいこともポイントです。ふとした瞬間に、テレビCMで聞いたフレーズを思い出した経験がある方も多いのではないでしょうか。
視聴者に覚えてもらうためには、ナレーションやCMソングなどで耳からアプローチすることが重要です。
なお、社名と事業内容を表すキャッチコピーからなるCMソングは、とくに記憶に残りやすいといわれています。商品名・ブランド名の認知拡大を狙うCMの場合、メロディーに沿って伝えたい要素を連呼すると効果的でしょう。
また、ターゲットに提供できるベネフィットをメロディー調で伝えることで、より深い訴求が可能に。ナレーションとメロディーの双方を活用することが重要になります。
CMナレーション収録の選択肢
CMナレーションを収録する選択肢としては、次のような例が挙げられます。
依頼先 | メリット | デメリット |
社内スタッフ | 費用がかからない | クオリティ面で問題がある リソースが必要 |
クラウドソーシング | 費用を抑えやすい | 品質は玉石混交 |
プロのナレーター (個人) |
クオリティ面で安心 | 探すのが難しい トラブルのリスクがある |
ナレーション事務所 | 品質が担保されている イメージにあったナレーターを探しやすい |
とくになし |
それぞれの依頼先ごとの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
社内スタッフ
通常業務の一環として社内スタッフがナレーション収録をすれば、ナレーターを手配する費用はかかりません。ローカルCMなどでは社員がナレーターを務める例も見られます。
しかし、どうしても棒読みになってしまったり滑舌がよくなかったりするなど、品質には懸念が残ります。高いクオリティが求められるCMナレーションには、あまり適していないでしょう。
クラウドソーシング
テレビCMはYouTube広告・SNS広告などと比べ、非常に多くの視聴者にリーチするため、影響力が大きいことが特徴です。そのため、放映前の厳しい審査を通過しなければ、CMを放映することができません。また、多くの人が触れるコンテンツであることから、イメージを毀損しない品質にすることも重要です。
クラウドソーシングの場合、キャスティング費用は比較的抑えやすいものの、その品質は玉石混交です。技術不足のナレーターも存在しているため、テレビCMには使用できないクオリティの音声になってしまう可能性も否めません。
品質管理が難しいことを考慮すると、クラウドソーシング経由で高い品質が求められるCM用のナレーションを収録することは、あまり現実的ではないでしょう。
プロのナレーター(個人)
プロのナレーターに依頼すれば、ハイクオリティなナレーションを期待できます。しかし実力のあるナレーターを一から探すのは簡単ではありません。また、個人との契約になるため、トラブルに発展する可能性があることも懸念材料として挙げられます。
ナレーション事務所
ナレーション事務所であれば実力のあるナレーターの中から、希望のナレーターを選ぶことができます。クオリティも担保されているため、高品質なナレーションが求められるテレビCMでは、もっともおすすめの方法といえます。
また、ナレーターを提案してくれるナレーション事務所であれば、イメージどおりのナレーターを簡単に探せるでしょう。
CMナレーションを作る6つのポイント
効果的なCMナレーションを作るポイントとしては、次の6つが挙げられます。
- CM尺にあわせて原稿を作成する
- 印象に残るフレーズを使う
- 情報を詰め込みすぎない
- ブランドイメージにマッチした声を意識する
- プロのナレーターを起用する
- スタジオで収録する
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.CM尺にあわせて原稿を作成する
まず第一に、15秒〜30秒のCM尺にあわせた原稿を作成することが重要です。
尺を意識せず原稿を作成した場合、短すぎると不自然な間が生まれ、長すぎると早口になってしまいます。
原稿の文字数は、15秒であれば60文字程度、30秒であれば120文字程度が目安となります。ただし、あえて話すペースを速くしたり遅くしたりする場合は、文字数を調整するようにしましょう。
2.印象に残るフレーズを使う
視聴者の印象に残るフレーズを取り入れると、より記憶してもらいやすくなります。キャッチーでリズミカルなフレーズにしたいことをナレーターにも伝え、どのように読んだら印象に残りやすいかを一緒に考えてみてもいいでしょう。実績が豊富なナレーターであれば、アドバイスをもらえるかもしれません。
3.情報を詰め込みすぎない
動画の中で伝えられる情報量には限りがあるため、情報を詰め込みすぎないよう注意しましょう。
情報量が多すぎると視聴者はどの情報が重要なのかがわからなくなり、かえって何も印象に残らない可能性も。基本的に、1つのCMに対して伝えたいメッセージは1つに絞ることをおすすめします。
4.ブランドイメージにマッチした声を意識する
ブランディングに貢献するCMを制作するためには、「声質・トーン」と「ブランドイメージ」が一致していることが重要です。
ブランドの特性や伝えたいメッセージにあわせて、落ち着いた声や明るい声、信頼感のある声など、適切な声質を選ぶようにしましょう。ナレーターを起用する前に、サンプルボイスを確認するようにしてください。
5.プロのナレーターを起用する
ナレーションを本業としていない社員にナレーション収録を任せても、クオリティが十分でないことがほとんどでしょう。
親しみやすさを演出するため、あえて社員をナレーターとして起用することもありますが、クオリティが重視されるCMナレーションにおいては、プロのナレーターを起用することをおすすめします。
6.スタジオで収録する
CMの収録方法は「宅録(ファストレコーディング)」と「スタジオ収録」に大別されます。
宅録とは専用スタジオではなく、ナレーターの自宅などの任意の場所で録音する方法です。宅録は費用を安く抑えたり短い納期で納品してもらえたりする反面、品質管理が難しいことは否めません。
スタジオ収録であればハイクオリティな機材で収録できるだけでなく、収録に立ち会い、ナレーターに細かい指示を出すことも可能です。テレビCM用の
CMナレーションの制作費用
ナレーション費用は、依頼するナレーターや収録する動画の長さ・量などによって変化するため、一概には決まっていません。とくにCMナレーションはハイレベルな技術が求められることから、通常料金とは別体系とされているケースも多いです。
CMナレーションの費用相場は10万円〜100万程度まで大きく幅があるため、まずは気になるナレーター・ナレーション事務所に問い合わせてみるといいでしょう。費用とあわせて、スタジオレンタル料まで確認すると予算感を掴みやすいです。
CMナレーションならボイスマートがおすすめ
出典:ボイスマート
ここまで紹介した要素をふまえると、CMナレーションの収録を依頼するなら「ボイスマート」がおすすめです。ボイスマートにはCMナレーションの制作に不可欠な次のような要素が揃っています。
- 経験豊富なナレーターが多数在籍
- サンプルボイスが充実
- CMのイメージ・コンセプトにあったナレーターをご提案
- スタジオの手配にも対応
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
経験豊富なナレーターが多数在籍
ボイスマートには経験豊富なプロのナレーターが多数在籍しているため、イメージにマッチするナレーターを探しやすいことが特徴です。CMナレーションの実績があるナレーターも多く、安心してお任せいただけます。
また、ボイスマートのWebサイトには詳細検索機能があり、「得意ジャンル」をCMに絞って検索できます。実際に検索してみると100名以上のナレーターがヒットしますので、さまざまな商品・サービスのプロモーションにご利用いただけます。
サンプルボイスが充実
ボイスマートでは各ナレーターごとの紹介ページが用意されており、複数パターンのサンプルボイスをWebサイトでご確認いただけます。
同じナレーターであってもクールな雰囲気や明るい雰囲気、穏やかな雰囲気など、タイプの異なるサンプルボイスを用意しておりますので、イメージを掴みやすいでしょう。
CMのイメージ・コンセプトにあったナレーターをご提案
自社のCMに適した声質がわからないという方もいるのではないでしょうか。ボイスマートには専任のコンシェルジュが在籍しているため、ナレーター探しにお悩みの場合は、CMのイメージ・コンセプトにあったナレーターを提案することも可能です。
コンシェルジュがCMの内容をヒアリングし、最適なナレーターをご提案いたしますので、はじめてナレーターをキャスティングする方でも安心してご依頼いただけます。
スタジオの手配にも対応
ボイスマートはナレーターのキャスティングのみならず、スタジオの手配にも対応しております。スタジオでのナレーション収録に関わるあらゆる業務を一任できるため、手間や時間をかけることなく、ナレーターをキャスティングできます。
ナレーターへのディレクション業務にも対応しているため、クオリティの高いナレーションをご希望の場合もお任せください。
まとめ
CMナレーションは商品・サービスの印象を左右する重要なコンテンツです。映像以上に視聴者へ与える影響が大きい要素ともいえるため、CMで成果を得るためには細部のクオリティにまでこだわる必要があります。
しかしプロのナレーターを手配するといっても、どのように依頼したらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、ぜひボイスマートにお任せください。実績が豊富なナレーターが多数在籍しているボイスマートでは、イメージにマッチするナレーターが簡単に見つかります。ぜひ一度ボイスマートへお問い合わせください。